法人概要
ご挨拶
平成30年4月
社会福祉法人無量壽会
法人本部長 中川俊彦
社会福祉法人としての「無量壽会」について
日に日に春らしさが感じられ、気持ちも軽くなってくる今日この頃です。
いつも無量壽会各サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
新年度を迎えるにあたり、ご挨拶させていただきます。
私どもは、平成6年に高齢者の生活の支援、また高齢者が自分らしく生活できるサポートを行えればという想いで、社会福祉法人を立ち上げ、平成8年度には、運営の母体となる特別養護老人ホーム寳樹苑を中心とする双葉ヶ丘の施設を開設し、泉区上谷刈地区にも地域を広げながら、今日まで運営をしてきておりました。
その間の最大の転換期は、介護保険制度運用が開始となった平成12年度であったと言えます。介護福祉が行政措置から、相互の契約へと移行され、介護保険の中では社会福祉法人も、営利を目的とする株式会社も含めた民間企業も混在する形となり、お互いが競争・切磋琢磨していく時代となりました。
競争はサービスの質を上げていく上で有効な手段であったと言えますが、私たちも含め社会福祉法人の多くが、その競争をいかに勝ち抜いていくか(生き残っていくか)、また、頻繁に改正となる介護保険制度に翻弄され、それに対応することに終始していた面もあったと思います。
しかしながら、原点に戻れば、社会福祉法人としての存在意義は、単に介護保険の枠内で運営をするということではなく、広く地域・社会の福祉を担う、また、行政サービスで抜け落ちている生活弱者の方々を何らかの形で支援するといったことであるかと思います。
当法人としては、その原点に戻り、地域の方々の声を聞きつつ、支援している仕組みを作れればと思い、平成29年度に「地域支援室」を立ち上げ、地域に出向きつつ、関連機関と協議しながら、地域の方々に求められるサービスを模索してまいりした。
そのような中で、上谷刈地区において、高齢者の買い物支援サービス(週2回、最寄りのスーパーまでの無料送迎サービス)を実施し、地域に定着したサービスになりつつあります。買物難民と言われる高齢者の方が引きこもらず、これまで同様、自分で選んで買い物をし、日常の生活を継続していくシステムを作れたことは大きな成果であったと思っております。
今後も、地域の声に耳を傾け、地域の方々及び、ご協力いただける関連団体とネットワークを築きながら法人全体で地域の方々の生活を支えていきたいと思います。
介護事業を取り巻く環境は極めて厳しい状況にありますが、施設をご利用の目の前のご利用者をどのように支えていくかという視点と、施設をご利用できない多くの地域の方々をどう支えていくかという視点の両方を持ち合わせて運営していきたいと考えております。
また、職員も営利企業にはない、真の「社会福祉」を担う法人で働く喜びと誇りを持てるような法人にしていければと考えております。