無量壽会は、特養老人ホーム、短期入所施設、デイサービスセンターを運営する仙台市の社会福祉法人です

法人概要

ご挨拶

2019年4月
社会福祉法人無量壽会
法人本部長 中川俊彦

法人本部長 中川俊彦

「介護人材」について

 いつも無量壽会各サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
 新年度を迎えるにあたり、ご挨拶させていただきます。
 少子高齢化による労働力不足の問題は日本国内企業にもあてはまる大きな問題であります。とりわけ、介護業界はその影響が大きく、人材の供給源である専門学校の介護系学科は軒並み縮小・閉鎖に追い込まれていっております。
 当法人としても職員の採用・定着には大変苦労している所ではあり、それについて触れたいと思います。

 まず、考えたいのは、介護の仕事は、「魅力のないものなのか」、「誰もが就きたくない職業であるか?」ということを考えたいと思います。
 私の実感としては、それは「NO」です。
 実際日々仕事をしている介護職員を見ていますが、多くは、おじいちゃん・おばあちゃん方と関わるのが大好きで、高齢者の為に熱心に、やりがいを持って働いている職員ばかりです。また、採用試験を受験する方々も同様です。遡れば、介護保険制度が始まって10年位までは、どこの介護系専門学校も学生がいっぱいいて、介護現場で働くことを夢見て理想をもって介護現場に入っていく学生がたくさんいた訳であり、最初から人気がない職業ではなかったはずです。(むしろ、人気がある職業でありました。)

 ではなぜ、今、なり手がいない職業になってしまったのでしょうか?
 介護保険制度開始により、新しい産業として民間は次々に参入し、事業所が爆発的に増加しました。その中には、高い利益率を求め、現場従業員を犠牲にしていた所も少なくなかったと思います。また、介護報酬は年々減額されてきており、現場へのしわ寄せが多くなってしまったこともいがめません。
 現場がきつくなれば、退職者が増えます。それを補うために他の職員の負担が大きくなり、更に職場環境の悪化、そして頑張ってきた職員も離職するといった負のスパイラルに陥ってしまいます。現場は、最低限のケアを行うことで精いっぱいで、その職員が本来やりたいお年寄りとの関わりができず、働くモチベーションも削がれ、離職となるケースもあります。この負の情報は、マスコミ報道も含め大きく取り上げられ、介護=大変というイメージが出来上がってしまったように思います。
 この傾向は、全国的なものです。財源が関わる問題で、難しい所ではありますが、介護保険制度や国の政策の問題も大きいと思います。ただ、そういった事態に陥らせてしままった経営者サイドの問題も大いにあったのではないでしょうか。
 無量壽会としては、人材を集めることは勿論ではありますが、在籍している職員がやりがいを持てる現場、適正な職場環境を目指し、職員が長く勤めていける組織作りを進めたいと思っております。
 適正な職場環境、職員の想いを体現できる環境、及び、適正な賃金があれば、大変な面はありますが、「介護は魅力のある職業」に成り得ると思います。これが実現でき、その事実が社会に伝わっていけば、必ず志望者も増えていくはずですし、当法人としてもそれを理想に取り組んでいきたいと考えています。
 昨今の動きとしては、人材が集まらないことで外国人労働者に期待をかける部分も多いようですが、今の職場環境が変わらないようであれば、外国人が入ってきても、同じように離職者がでて、外国人も介護業界から離れていくということになる可能性もあります。
 そういった意味でも、安易に「外国人が入れば…」と考えずに、現場を預かる私たちも、国や行政機関も真剣に介護現場を良くしていくことを考えていかなければならない時期にきているのではないかと思います。

top

menu

社会福祉法人 無量壽会